タフネスウォッチ。ああ、なんて男心をくすぐるワードでしょう。
タフネスウォッチでパッと浮かぶ腕時計といえばG-SHOCKとかルミノックスですかね。
ではスマートウォッチでゴツいタフネスウォッチが欲しい時は?その候補に挙げられるのはTicWatch Pro 3 Ultra GPSです。
Wear OS搭載でありながらもiPhoneで使用でき、OSを選ばないことも魅力。
発売から1年経過しましたが、まだ購入する価値はあるか検証していきます。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSのざっくりスペック解説
のちに外観について触れますが、ステンレスを使用したボディなのでずっしりときます。タフネスウォッチ特有の重厚感がたまらんのですよ。
防水性能はIP68、MILスペック準拠と頑丈さはハンパではありません。
ちなみにIP68は水深1メートルに30分沈めていても浸水しない規格だ!
2層式のディスプレイが特徴的で、電力消費が多いWear OS搭載でも3日のバッテリー持ちを実現させるに至っています。
発売当初は3万円を超えていましたが、2万円台に落ちて手が出しやすくなりましたね。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの外観
ケースはステンレスとグラスファイバーを組み合わせたリッチな質感が漂います。
ディスプレイには有機ELとFSTN液晶の2層式ディスプレイが採用され、バッテリー消費の多いWear OSの欠点をカバー。
MIL規格も取得しており、タフネスウォッチの名に恥じぬ耐久性も有しています。
ちなみにMILスペックとはアメリカの軍事規格で、頑丈さの保証みたいなもんだよ。
左側面にはスピーカー、右側面には上下に2つの物理ボタンが搭載されています。
このボタンは回転式のいわゆるデジタルクラウンではないので注意してくださいね。
ベゼルの切り込みによって、より質感の高さを強調されているように感じます。もちろんボタンもステンレスですよ。
ベルトのバックルもしっかりとステンレス。細かい部分にも抜かりがありません。
ちなみにベルトには高級素材であるフルオロゴムを使用しており、つけ心地もバツグンです。
充電方法は専用充電器を使用して給電します。大容量バッテリーですが、意外にも充電完了までの時間は短いです。
FSTN液晶に関してですが、屋外での視認性はそこそこ高いです。
腕上げ時に点灯しますが点灯する色を変更することができるので、自分が見やすい色に変更することで視認性は格段に向上します。
メンズでもそこそこ大きく感じ、女性が使用するにはデカすぎる印象も受けました。
使用感はサクサクヌルヌルと言った感じで、特に不満はありません。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSのバッテリー持ち
公称値のバッテリー持ちは3日間とされています。
FSTN液晶で実質的に常時点灯しているので、今回は2パターンに分けて24時間のバッテリー減少値を計測しました。
ワークアウトなし→35%
ワークアウトあり(30分程度)→38%
※心拍の自動測定ON、睡眠分析ON、血中酸素濃度自動測定ON、通知50件/日程度
結果を見ると1日あたり30%前後消費しており、ざっくりと3日は持つ計算です。
Wear OSというバッテリー負荷が高いOSを搭載していながら、3日バッテリーが持つのは素晴らしいですね。
Apple Watchとか18時間しか持たんからな。(使い方次第だけど)
TicWatch Pro 3 Ultra GPSのワークアウト性能
歩数の精度
比較対象はOMRONの歩数計。誤差は1%程度と非常に高い精度を誇っています。
ウォーキング→ジョギングを組み合わせた歩数ですが、優秀なセンサーを搭載しているようで、しっかりと歩数計について来てくれました。
心拍センサーの精度
比較対象は高精度心拍センサーのPolar H10です。
ワークアウト時の心拍測定に関しては少し微妙な結果となりました。
軽めの運動では問題ありませんが、高強度の心拍トレーニングになると、最大心拍数に大きくズレが出ています。
そもそも形状と重さ的にもガチランナーには向きませんが、日々のちょっとした運動で使するのがベストですね。
GPS精度
5つのシステムを搭載していることもあり、大きなずれもなく記録できています。
1ワークアウトモードを選択してから、位置情報をキャッチするまで20秒ほど待ちました。
これを遅いと取るか、慣れれば良いと取るか!
TicWatch Pro 3 Ultra GPSのヘルスケア機能
TicWatch Pro 3 Ultra GPSはエネルギー機能や脳疲労測定など、さすがはハイエンドと言ったヘルスケア機能が搭載されています。
エントリークラス等ではなかなか搭載できない機能なので、フル活用する意外の選択肢はないですね。
SpO2(血中酸素濃度)精度
血中酸素濃度は常時計測することが可能です。比較対象はドリテックの医療機器認証を受けたパルスオキシメーター。
全体的にTicWatch Pro 3 Ultra GPSの数値が高く計測されていますね。
スマートウォッチの測定は医療機器として使用することができないので、あくまでおまけ程度に見ておいてください。
睡眠分析機能
睡眠分析の機能は他項目の測定をすることができます。睡眠時の心拍や血中酸素濃度など計測できていますね。
睡眠時の血中酸素濃度が90%を下回るようであれば黄色信号だ!
しかし、一つ難点があるとすれば一度トイレに起きた後は仮眠として測定されてしまうことです。
上記画像では午前2時34分に起きたことになっていますが、実際はトイレに行ったあと5時くらいまで寝ています。
発売から2年ほど経過していることから、アプデによる修正は期待できない点は押さえておきましょう。
エネルギー機能
Xiaomiのスマートウォッチが得意としている人気のエネルギー機能です。TicWatchも搭載しました。
体力の残りを%表示すると言うわけではなく、ざっくりと5段階で評価されます。
時間帯を見るに、眠気を感じているときにエネルギーが下がる傾向にありますね。
脳疲労測定
現代人には相当蓄積していると言われる脳疲労です。スマホやPCのディスプレイを見たり、睡眠不足や精神的ストレスが原因とも言われていますね。
基本的には脳疲労のない単純明快の脳筋である私ですが、朝昼晩の食事をとったあとに眠気を感じた際に数値が上昇しています。
この結果だとメシ食ったら脳疲労が溜まるってことになるじゃねーか!
私の脳みそではデータとして不十分かもしれません・・・。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの価格(2023.12.08時点)
発売当初は3万円を超えていましたが、Amazonでの価格は24,610円とだいぶ落ち着いてきました。
円安の影響もあってか、最新のスマートウォッチは価格帯がミドルレンジでも軽く2万円を超えます。
この性能とデザイン性、Wear OS搭載で3万円以下であればコスパも十分であると言えるでしょう。
発売当初は手が出なかった人も再検討の余地ありですな。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの気になる点
ズバリFSTN液晶の点灯が遅いことかなと思います。
2層式の複雑なディスプレイを搭載していることから、多少のラグは仕方ありません。
しかし、目玉の機能が若干もたつくのは惜しい!
Mobvoi製スマートウォッチのアイデンティティとも言えるので、今後の進化に期待したいところです。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの口コミ
・play ストアで豊富にカスタマイズできる
・画像で見るより実物はクソかっこいい
・頑丈でバッテリーが劣化するまで安心して使える。
確かに多機能だけど、初心者には複雑に感じるかもしれんね。
微妙なクチコミ
・iPhoneだと機能をフルに使えない
・初心者には機能が使いこなせない
・ヘルスケア面は測定にムラがある
私はiPhoneユーザーだけど、普通に使う分には問題なかったかな。腕時計で通話と返信は使わないし。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの総評
Wear OSといえば、Apple Watchなどと並ぶ高性能、高負荷のOSでバッテリー持ちが悪いのが相場です。
ディスプレイを工夫することで、バッテリー持ちを改善した上に、MILスペック準拠という頑丈さも兼ね備えた男心くすぐるウォッチに仕上がったなぁと思います。
型落ちとはいえ、最新機種にも劣らない機能ぶり。価格も落ち着いたのでぜひ検討してみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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