カナル型のイヤホンを使用していて耳が蒸れたり、かぶれたりしたことがある方はいませんか?私もその1人です。
ノイキャン付きのイヤホンで作業に没頭できるのは良いのですが、長時間使用するとどうしても蒸れますよね。
そんな方に一度見ていただきたいのが、今回紹介するAVIOTのOpenpiece S(TE-S1)です。
耳の外で固定するという新しい装着感で、蒸れやかぶれとは無縁。
新しい形ということで、弱点を考慮しながら総合的に使えるか判断していきましょう。
メーカー様からの提供品ですが、いつも通り一切の忖度なくレビューします。
Openpiece Sのスペック
まず特筆すべきはマルチポイントの搭載でしょう。
インナーイヤー型でマルチポイントを搭載している機種は希少なので、これだけでも価値があります。
バッテリー持ちは片耳8時間もあり、急速充電にも対応しているので文句ナシ。
防水規格はIPX4と雨の中で使えるほどの防水性能があり、ランニング中に突然雨が降っても安心です。
スペック上はワイヤレス充電があれば完璧だったな!
Openpiece Sの外観
ケースの表面は少しツヤがありますが、側面はつや消しで石膏のような風合いです。
ケースの開け口にはインジケーターが搭載されています。
フタを開けるとこんな感じです。イヤホンが収まる部分が浅いのか、磁力が弱いのか、うまく収納できないことが多いです。
慣れの問題もありますが、「カチッ」とはまる印象はありませんでした。
イヤホン本体にはイヤーウィングが装着されていますが、実は外しても使用可能です。
おにぎりのような形状で、三角形の頂点を耳に引っ掛けて装着します。
耳の外から音が鳴っているような、不思議な聴き心地です。
ケースには片方のペアリングが切れた時の対処法が貼付されていました。
初めて購入して対処法がわからない方も戸惑うことがありませんね。
しかし、私のイヤホンはよく片耳のペアリングが解除されることがありました。
不具合か仕様なのか分かりませんが、このシールが貼られている理由・・・なのかもゲフンゲフン。
Openpiece Sの同梱物
インナーイヤー型のイヤホンなのでイヤーチップは入っておらず、その代わりにイヤーウィングが付属しています。
日本企業ということもあり、説明書に変な日本語も使われていません。
必要最低限って感じだね!
Openpiece Sの装着感
うどん形状ではないインナーイヤー型を取り扱うのは初めてで、装着がわかりづらかったです。
公式の画像と同じように装着しているので問題ないでしょう。
耳の中に押し込まず、耳の外の3点で引っ掛けるようなイメージなので圧迫感はありません。
自分に合ったイヤーウィングに取り替えた場合でも、耳の形状によってはジャストフィットしない可能性があります。
Openpiece Sのバッテリー持ち
バッテリー持ちはイヤホンのみで8時間、ケース込みで28時間の再生が可能です。
バッテリー切れを起こすことはほとんどないと思いますが、10分の充電で1時間使用可能な急速充電に対応しているのは安心ですね。
通話メインで使用する場合は、4時間でバッテリーが切れるようなので注意!
Openpiece Sの音質
装着感が特殊な本機ですが、音質というよりも聴こえ方が特殊です。
耳の中に押し込まないので、耳にスピーカーを押し当てているかのような臨場感があります。
臨場感にあふれるバランスの良い音質で、ロックなども楽しめますね。
後述の音漏れ抑制モードを使用すれば、耳の外から音が鳴っているのに音漏れしないとい不思議な感覚を体感できます。
音漏れ抑制モードについて
インナーイヤー型は、耳が蒸れない代わりに音漏れするのが欠点。電車やバスを利用する方は、音漏れを気にする方も多いでしょう。
本機の目玉とも言える音漏れ抑制機能ですが、音漏れ抑制モードを使用せずとも音漏れは非常に少ないです。
さすがに音量をあげすぎると音漏れしますが、それでも漏れてくる音は小さい。
耳を圧迫していないのに、なんで音漏れしてないんだ?というAVIOTの謎技術に驚かされました。
音漏れ抑制モードを使用しない場合は、標準で高音質モードがセットされるよ。
Openpiece Sのマイク品質
うどん型ではないのでマイク品質は期待していませんでしたが、マイク品質は良好です。
マルチポイント機能がついているので、テレワークとの相性もバツグン。
耳を塞がない形状なので、インターホンや呼びかけに気づけるの良いポイントですね。
専用アプリ「AVIOT SOUND ME」について
専用アプリでは細かくイコライザーを設定したり、イヤホンを無くした時に探してくれる機能が搭載されています。
操作ボタンの設定など、痒いところに手が届く設計がなされていますね。
しかし、残念なことにアプリとの接続がうまくいかないことが多いという指摘が多いです。
アプリストアでの評価も☆2以下が散見される。ここは改善待ちだな。
Openpiece Sの価格
参考価格は9,900円ですが、Amazonではすでに8,910円で販売されています。
この特殊な形状のイヤホンに1万円近い金額を出すのは勇気がいりますね。
後述しますが、中古価格が安いのでそちらで試すのもアリかと思います。
中古価格
フリマ相場では4,500〜6,000円で売買履歴があります。
参考価格と比較すると半値に近いので、美品であれば視野に入れても良いですね。
装着感が特殊だから、耳に合わなかったという出品者が多い印象を受けました。
真偽はさておき、使用歴が短いのなら狙い目!
Openpiece Sの気になる点
かなり攻めた商品ですが、装着感は耳の形にかなり依存します。
うまく装着できない場合、ふとした時にポロッと落ちてしまうことも。
装着に慣れるまではタッチセンサーに触れる時間が長くなるので、装着できても電源がオフになることも地味にストレスでした。
新しいんだけど、普通のインナーイヤー型の方が安定するかな〜
Openpiece Sの総評
TWS界隈は低価格ハイスペックの競争が続いて、飽きが来ている方も多いです。(実は私もその1人)
今回は個人的に満足のいく結果にはなりませんでしたが、斬新なデザインで差別化を図るチャレンジは大好物です。
意味不明なデザインや、尖った変態スペックはガジェット好きにはタマランですね。
ただのマイナーチェンジイヤホンはウンザリ・・・という方は中古をおもちゃ感覚で手に取るのもアリ。
日本企業のAVIOTはこれからも応援していきたいですね。
今回もありがとうございました!
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