群雄割拠のワイヤレスイヤホン市場。何かひとつ光るものがなければ売れないという、進化の目覚ましい市場です。
中途半端なモノは紹介できないので、今回はかなり尖った性能を持つイヤホンを紹介します。
今回紹介するのは「寝ホン」と言われる、睡眠時に使用することを目的とされた1MORE ComfoBudsZというイヤホンです。
あの「マツコの知らない世界」でも紹介された今回のイヤホン。
あえて睡眠に特化したイヤホンを購入するに値するのか、実際に使用した感想を述べていきます。
1MORE INTERNATIONAL LIMITED様より提供品をいただいてレビューしています
提供品でも忖度のないレビューを依頼されているからご安心を!
1MORE ComfoBudsZを買うべき人
・寝つきが悪く、音楽やラジオを聴きながら寝ることが日課
・耳に負担がかからないイヤホンを探している
・メイン機は別で持っている
・なるべく予算を抑えて寝ホンをゲットしたい
・ANCの感覚が苦手
1MORE (ワンモア)ってどんな会社?
いや、1MOREって聞いたことないけど大丈夫なの?
オーディオ好きな人には有名なメーカーだよ。
1MORE(ワンモア)はオーディオ関連機器の販売をメインに事業を行なっている中国の音響メーカーです。
栄誉ある賞(VGP、CESなど)を複数回受賞した実績もあり、安心して購入できますよ。
そもそも寝ホンとは?
その名のとおり、寝るときに使用する専用のイヤホンです。
睡眠の妨げにならないよう、以下の項目を絶対にクリアしなければなりません。
・十分な遮音性
・圧迫感を少なく
・本体を極限まで小さく(イヤホンが枕に干渉しない)
圧迫感を少なくして遮音性を高めるという、もはや矛盾とも取れる条件です。
相当な技術が必要とされることがわかるね。
1MORE ComfoBudsZのスペック
なんかスペック低くね?
99%の方がこのように感じることでしょう。お世辞にもメインを張れるスペックではありません。
注目してほしいポイントは重量と見た目の小ささです。
寝ホンとして製造されているだけあり、装着感に極限までステータスを振り切っています。
実物の画像を見て小ささに驚いてね!
1MORE ComfoBudsZの外観
まず目を引くのがケースを含めた本体が非常に小さいことです。
間違いなく当ブログで取り扱ったイヤホンの中で最小と言い切れるでしょう。
ケース素材も安っぽくなく、傷が目立ちにくそうな造りになっています。
横向きに倒しても、たまごと全く同じレベルのサイズ感。
厚みはComfoBudsZの方が薄いので、実質的にたまごより小さいことに驚きを隠せません。
イヤホン本体も非常に薄くて小さく、サイズ感を例えるならばえだまめです。
音楽が聴ける機構が詰まっているとは思えん・・・
一般的なワイヤレスイヤホンは片耳5g程度が標準ですが、ComfoBudsZは3g (実際は2.7g)と群を抜いて軽い、軽すぎる。
10円玉(約4.5g)よりも軽いので、装着感が無に等しいのも納得です。
1MORE ComfoBudsZの内容物
【内容物】
・イヤホン本体
・取扱説明書(日本語対応)
・イヤーチップ(4つ)
・充電ケーブル(USB-C)
・キャリングポーチ
・ステッカー(地味に可愛い)
付属品はステッカーとキャリングポーチが付属している分、充実しているように感じますね。
イヤーチップは抗菌素材が使用されており、就寝時につけっぱなしでも衛生が保たれるよう配慮されています。
私みたいにイヤホンを雑に扱う方は、ポーチに入れておけば持ち運ぶ際に傷がつきにくいですよ。
1MORE ComfoBudsZの装着感
外観でも説明しましたが、イヤホン本体が非常に小さいので耳にすっぽりと収まりますね。
前から見ても耳からほとんど飛び出しておらず、枕に干渉しないよう設計されています。
装着感は軽く、長時間の使用でも耳が痛くなりませんでした。
1MORE ComfoBudsZのバッテリー持ち
アプリの環境音再生で3.5時間(ケース込14時間)、音楽再生で2.5時間(ケース込10時間)とバッテリー持ちは悪いです。
本体の軽量化を優先しているので、バッテリー容量が小さくなるのは至極当然ですね。
実際には1時間以内に寝落ちすると思うので、2.5時間もあれば十分でしょう。
1MORE ComfoBudsZのノイキャン性能
ノイズキャンセリング性能は-24db相当のPNC (パッシブ・ノイズ・キャンセリング)です。
あれ?いつもみたいにANCではないの?
ノイズキャンセリングにはANCとPNCの2種類があるよ
【PNC (パッシブ・ノイズ・キャンセリング)とは?】
簡単に説明すると、物理的に周囲の音を消すノイズキャンセリングです。
「耳栓」と例えるならば分かりやすいでしょうか。
イヤーチップを含めたイヤホン全体で壁を作ることにより、雑音をシャットアウトします。
反対にANC (アクティブ・ノイズ・キャンセリング)は消したい音の逆の音を当てて相殺するノイズキャンセリングです。
デジタル処理を行わない分、バッテリー消費を抑えられるというメリットがあります。
野外で使用することを想定されていないため、–24db相当でも十分なノイズキャンセリングを実感できます。
ANCは衣類を擦った時にガサガサと不快音が発生することがあるので、バッテリー消費の観点からもPNCがマッチしていますね。
1MOREのANC搭載モデルが欲しい方はComfoBudsMINIがオススメですよ。
1MORE ComfoBudsZの音質
寝ホンということで音質は期待していませんでしたが、これがまた普通に音質は良いです。
低音は弱めで、人の声がクリアに聞こえるようなチューニング。
音楽を聴くというよりも、ラジオやナレーションを聴くことに向いているように感じました。
PNCがよく効くため、ヒーリングミュージックでのリラクゼーション効果も高いです。
専用アプリ:1MORE MUSICについて
専用アプリ「1MORE MUSIC」で大まかな音質の調整や、ヒーリングミュージックを聴くことができます。
ヒーリングミュージックは30曲から選択でき、タイマーも設定できるのでバッテリーの節約と耳への負担軽減が可能です。
日本語がおかしいということもなく、シンプルで使いやすいよ!
1MORE ComfoBudsZの価格
定価は9,990円ですが、セール価格で購入すればおおよそ6,000円前後で購入することができそうです。
私が確認した際は1MORE楽天公式ショップが最安でしたので、一概にAmazon一択ではありません。
おそらくサブ機としての運用となるので、お手頃価格で財布に優しいですね。
競合となるBOSEの寝ホンは3万円を超えていることから、非常にリーズナブルな価格で寝ホンを楽しめますよ。
中古価格(2022.06.15時点)
中古価格はフリマ相場で4,000円〜6,000円前後で推移しています。
セールを狙えば6,000円〜7,000円で新品が購入できることから、新品購入が無難と言えるでしょう。
1MORE ComfoBudsZの注意点
あくまで寝ホンとして製造されているため、削っている機能があります。
メイン機としての運用は厳しいので、確実にチェックしてくださいね。
通話用のマイクがない
寝ホンとして割り切っているため、通話用のマイクがありません。
Zoom会議やLINE通話をイヤホンで行う方は、別のイヤホンを用意する必要があります。
ワイヤレスイヤホンをまだ持っていない方は、Redmi Buds 3 ProかSoundcore Liberty Air 2 Proがオススメです。
レビュー記事も作成していますので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
タッチ操作ができない
再生停止や曲送りなどの基本操作ができないので、メイン機としては心許ないですね。
睡眠時の誤操作を防止する意味合いが強いのでしょう。
欲を言えば専用アプリでタッチ操作のON•OFFが設定できれば良かったね
1MORE ComfoBudsZの総評
今回はワイヤレスイヤホンでも「寝ホン」というジャンルを初めてレビューしました。
ヒーリングミュージックやラジオを聴きながら寝たい人など、寝付きに不安がある方にぴったりハマるイヤホンです。
ワイヤレスイヤホンの中でも価格は控えめなので、サブ機を探している方は検討してみてはいかがでしょうか。
きっと睡眠時の良いオトモになってくれますよ。
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