【Redmi Watch2 Lite レビュー】コスパ最強?使ってわかった4つの弱点

こた

こんにちは!こた(@kotakotafarm)です!

皆様はコスパ最強のスマートウォッチと言えば何を思い浮かべますか?

世間一般的には・・・

・バンド型→HUAWEI Band6

・スクエア型→???

・ラウンド型→Mi Watch

このようにバンド型とラウンド型は決定版が存在しますが、スクエア型は種類が多すぎてコレと言った製品がありません。(Apple Watchという大きな壁もあります)

そんな中、価格破壊で有名なXiaomiからとんでもない製品が登場しました。

それがRedmi Watch2 Liteです。

コスパ最強と騒がれる本機ですが、実際にコスパ最強にふさわしいのか徹底検証しました。

目次

【忙しい人向け】Redmi Watch2 Liteを買うべき人

  • Apple Watchライクなスマートウォッチが欲しい
  • ワークアウト性能は高い方が良い
  • 予算は¥10,000以下
  • ミニマリスト気質な方

Redmi Watch2 Liteのスペック

Redmi Watch2 Liteのスペック

特筆すべきは、¥8,980という価格で4つの情報測位システムに対応していること。

¥10,000以下でも情報測位システムを搭載することは珍しく無いですが、4つのシステムを搭載しているのはこの機種のみです。

画面サイズが大きく見やすいこと、睡眠時のSpO2(血中酸素濃度)を自動で測定できることも魅力ですね。

Redmi Watch2 Liteの外観

本体は艶消しされたマットな質感で、ベルトの色に限りなく近いため統一感があります。

ボタンはサイドに1つだけ。鏡面仕上げでキラキラと光るので、のっぺりしがちな本体デザインに良いアクセントを加えています。

ベルトの色と本体色が近いというのは珍しく、ミニマリストにウケそうな見た目をしていますね。

ご覧の通り、ベルトはワンタッチで外せるものの、Redmi Watch2 Lite専用のベルトのみ適合します。

ベルト素材はサラサラとしたTPU。

腕の形にフィットするよう設計されており、装着感がとても良いです。

ベルトを含めても36gなのでかなり軽いですね。

10円玉で換算するならば約8枚分と同等の重さになります。※10円玉1枚が約4.5g

ベルトが腕にフィットする形状と相まって、睡眠時でも違和感なく装着できました

同梱物は充電器と説明書のみのシンプルな構成。

説明書もしっかりと日本語に対応しています。

こた

スマートウォッチ初心者でも迷わず設定できるね!

充電方法はマグネットタイプです。

磁力も十分で、簡単に外れることはありませんでした。

充電時間は0%→100%まで約2時間と、急速充電には対応していないので注意。

バッテリー持ちは5〜6日程度なので、20分充電すれば1日持つイメージですね。

女性の装着イメージ(腕周り14.5㎝)
男性の装着イメージ(腕周り17.5㎝)

画面サイズは大きいですが、本体はコンパクトなので女性でも違和感なく装着できます。

ウォッチフェイスも100種類以上用意されているので、TPOに合わせて使い分けることも可能です。

種類が少ないと飽きが早くなるので、ウォッチフェイスは多いに越したことはありません。

Redmi Watch2 Liteのバッテリー持ち

使用環境は以下の通りです。

・明るさ→5段階中「3」

・心拍モニタリング→30分に1回

・睡眠時のみSpO2自動測定

・ワークアウト無し

・通知→1日100件前後

・ウェイクアップの反応速度→標準

2日目までは24時間で30%減っていたのですが、なぜか3日目以降は20%前後の消費に収まっています。

バグなのか分かりませんが、数日間はバッテリー消費が激しいことを頭に入れておきましょう。

公称は10日持続バッテリーと謳っているものの、実際には5〜7日しか持たない印象ですね。

Redmi Watch2 Liteのワークアウト機能

ワークアウトは100種類以上用意されており、ハイエンド級の品揃えです。

ウォーキングやランニングはもちろんのこと、自分に合ったスポーツを選べるのは嬉しいポイントですね。

歩数の精度

比較にはオムロンの歩数計を使用して検証しました。

誤差は±5%以内に収まり、精度が高いことがよくわかります。

信頼できる歩数計として使用しても問題なさそうですね。

心拍精度

高性能心拍センサーのPolar H10を使用して検証しました。

小〜中強度のウォーキング→ジョギングと、100Mダッシュ×5本の高強度トレーニングを行って計測しています。

ウォーキング→ジョギング(小〜中強度)

Polar H10
Redmi Watch2 Lite

負荷が少ない運動であれば、概ね満足な結果を得ることができましたね。

最高心拍数もほとんど誤差レベルの計測をしてるので、かなり正確なデータを望んでいなければ十分な性能です。

100Mダッシュ×5本(高強度)

Polar H10
Redmi Watch2 Lite

回数を重ねるごとに心拍数が上がっていくはずですが、Redmi Watch2 Liteは徐々に心拍数が落ちています。

高強度になると精度が悪くなったので、スマートウォッチで高強度トレーニングを計測することの厳しさがわかりますね。

最大心拍数もかなりずれてしまったので、急激な心拍数の上昇には対応できないようです。

GPS精度

Redmi Watch2 LiteのGPS精度

4つの情報測位システムを搭載していることもあり、位置情報の取得が非常に早いです。

運動公園をルートを変えて2周していますが、しっかりとルートを捉えていることがわかります。

¥8,980という価格であれば、ワークアウトの性能に関して言うことなしですね。

Redmi Watch2 LiteのSp02(血中酸素濃度)精度

医療機器認証を取得した「ドリテック」のパルスオキシメーターを使用して検証しました。

睡眠時のみ常時測定の対応しているので、日中は手動で計測をする必要があります。

5回計測した中で、パルスオキシメーターと同じ数値は2回

それ以外の数値も±1%程度のズレなので、かなり正確と言っても良いでしょう。

※スマートウォッチでの計測は医療機器認証を取得していないので、参考程度にとどめてください

Redmi Watch2 Liteの睡眠分析

睡眠時のSpO2

深い眠りなどを段で区切って表示してくれるので、睡眠の質を一眼で把握することができますね。

入眠時間は体感でしかわかりませんが、ベッドに入って眠るまでの時間と大きなずれは無いように感じました。

また、大きな特徴として睡眠時のみSpO2(血中酸素濃度)を常時計測できます。

最大10分間隔で測定できるので、睡眠時無呼吸症候群の発見に貢献できるでしょう。

睡眠時の血中酸素濃度が90%を下回る状態が何度も続いた場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があると言われています。

できれば1分間隔で計測できるとよかったのですが、コストやバッテリー消費の観点から仕方がないですね。

睡眠計測には、秒単位で血中酸素濃度を計測できるOPPO Band Styleがおすすめです。

Redmi Watch2 Liteの価格(2022.1.24現在)

まず初めに言っておくと、Xiaomi製品は人気が高いので大幅な値下げをほとんどしません。

つまり、値崩れしづらくリセールが安定しやすい傾向にあります。

希望小売価格(日本版)は¥8,980ですが、下がったとしても恐らく¥1,000〜¥1,500引きでしょう。

タイムセールでもほとんど値段が変わらないので、新品に関してはいつ購入しても大丈夫です。

中古相場(2022.1.24時点)

メルカリ相場で¥8,000前後で取引をされてます。

安い値段での取引は日本語版ではなかったり、上位機種のRedmi Watch2(日本語対応なし)の可能性が高いので、あまり詳しくない方は難易度が高め。

新品と中古品で大きな価格差が無いため、基本的に新品の購入が無難でしょう。

Redmi Watch2 Liteの気になる点

コスパ最強と巷で言われているものの、弱点が4つあることもわかりました。

購入を考えている方は、以下の弱点をしっかり押さえた上で検討しましょう。

点灯が遅い

https://twitter.com/kotakotafarm/status/1484511219784781825

腕を持ち上げた時の点灯スピードが遅く、非常に致命的な弱点と言えます。

そもそも反応しないということもあり、一番重要な機能である「時間の確認」にもたつくのはストレスが溜まります。

反応を敏感にする設定もありますが、ほとんど点灯スピードは変わりません。

アップデートで改善されなければ、使い続けるのはキツイですね。

バッテリー持ちが悪い

公称10日のバッテリー持ちと謳われていますが、24時間あたり20%前後減るので実際は5日程度しか持ちません。

週の後半でビクビクしなければならないので、もう少しバッテリーが持つと嬉しかったですね。

中華系スマートウォッチはロングバッテリーが魅力なので、バッテリー持ちが悪いのは痛いです。

有機EL液晶ではない

コストカットを意識しているのか、有機ELではなくTFT液晶です。

厳しいかもしれませんが、¥10,000近いのであれば有機ELを搭載して欲しかったのが本音。

最近のTFT液晶は解像度も高く、美しい仕上がりとも言われるものの、流石に有機ELには及びません。

左:Redmi Watch2 Lite(TFT)
右:Amazfit GTS2 mini(有機EL)

有機ELは黒色を「あえて」発光しないことで表現するので、コントラストがはっきりして美しいです。

イメージとしては暗い中で文字盤が浮き上がる感覚ですね。

反対にTFTは、文字盤以外の枠が発光してしまうので、文字盤がぼやけてしまいます。

少しマニアックですが、¥8,980という価格設定では、このレベルの製品と戦わなければなりません。

こた先生

正直、スマートウォッチの基本性能は頭打ち感があるんだ。
ローエンドといえど、材質や液晶などのハードウェアでも差別化が必要だと感じているよ。

明るさの自動調整機能が無くなった

前機種の「Mi Watch Lite」には搭載されていた自動調光ですが、本機では取り上げられてしまいました。

Mi Watch Liteの自動調光は反応速度も速く、超優秀だったので残念なポイント。

コストカットの影響と思われますが、残して欲しかった機能ですね。

ライバル機との比較

¥10,000以下のスクエア型でどうしても避けて通れないライバルがいます。

そう、Amazfit GTS2 miniです。

Redmi Watch2 Liteの弱点を全て克服しており、完成度の高さを踏まえると一考の余地があります。

Redmi Watch2 LiteとAmazfit GTS2 miniの比較

Redmi Watch2 Liteの方が新しい商品ですが、決定的に違うと言った部分がないので器用貧乏感が否めません。

情報測位システムを減らしてバッテリー持ちを良くしたり、有機ELを積んだりすれば・・・

こた

あれ?Amazfit GTS2 miniでいいんじゃね?

強いていうならばデザインの違いでしょうか。Redmi Watch2 Liteは色味が統一されているのでミニマルデザインです。

Amazfit GTS2 miniもレビューしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Redmi Watch2 Liteの総評

価格破壊で有名なXiaomiの新作スマートウォッチでしたが、個人的にあまり満足できない結果となりました。

良く言えばオールラウンダー、悪く言えば器用貧乏という位置付けです。

荒削りな部分が多く、アップデートによる改善待ちというのもマイナスポイント。

辛口なレビューとなりましたが、群雄割拠のスマートウォッチ界隈では「中途半端」が一番ダメです。

ローエンドモデルという限られた予算では、1つの機能に特化させる方が魅力的だと感じさせる商品でした。

今回もありがとうございました!

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