スマートウォッチの進化が天井に迫ってきたと思っているこた(@kotakotafarm)です。
そんな折、HUAWEIからコスパスマートウォッチ界隈に激震をもたらすスマートウォッチが発売されました。
HUAWEI WATCH FIT 2です。
Harmony OSを搭載し、ハイエンドモデルにも劣らない多機能性を持った本機は発売されてから話題になりました。
コスパモンスターであるMi Watchを超えたとも言われた実力。とくとご覧ください。
いつも通りダメなところはズバッと切るよ!
HUAWEI WATCH FIT 2を買うべき人
・ワークアウト性能は妥協したくない
・スマートウォッチで通話を使用したい
・大画面で視認性が良いスマートウォッチを探している
・Apple Watchライクなスマートウォッチが欲しい
・Apple Watchからの乗り換え先を検討中
・予算は2万円以下
HUAWEI WATCH FIT 2のスペック解説
旧機種のHUAWEI WATCH FITと比較して、全体的な強化が見られますね。
まずはディスプレイサイズが大きくなったこと。0.1インチの差ですが、よりスクエアに近づいて見やすさが向上しています。
Harmony OSの恩恵か、動作感もヌルヌルサクサクでストレスはありません。
先代に引き続き血中酸素濃度の常時計測や急速充電はもちろんのこと、ワークアウト面はポジショニングシステムが3から5に進化。
Bluetooth通話や音楽保存など、ハイエンドモデルに搭載される機能をモリモリと加えた隙のないスペックです。
防水等級の5ATMは水道水でじゃぶじゃぶ洗っても問題ない性能だよ。
HUAWEI WATCH FIT 2の外観
前作に引き続き、アルミのように見える樹脂(FRP)の仕上げは秀逸です。
遠目から見たらアルミと区別がつかないほどに美しい仕上げとなっています。
ディスプレイサイズも大きくなり、盤面の視認性が大きく向上しましした。
背面はマットな樹脂。右側面には物理ボタンが搭載されています。
このスマートウォッチは音楽再生やBluetooth通話が可能なため、スピーカーが搭載されているのも確認できますね。
ベルトもワンタッチで外すことができますので、気分によってガラリと印象を変えることもできますよ。
正面から見て左側面にはマイクが設置されています。
マイクに水が入っても問題ありませんが、通話する際は相手への声がこもって聞こえるので注意しましょう。
このようにベルトの脱着は非常に簡単です。
外すときはボタンをワンプッシュ、付けるときはスマートウォッチに押し込むだけなのでとてもシンプル。
ベルトの脱着をしたことがない方でも工具ナシで簡単に脱着できますよ。
付属品は取扱説明書に保証書、充電ケーブルとスマートウォッチを使い始めるための最低限な内容。
取扱説明書はモチのロンで日本語対応しているので、初スマートウォッチの方も安心してセットアップできます。
専用アプリからペアリングするだけだから楽勝だけどね!
重量は前作のHUAWEI WATCH FITよりも少しだけ重くなっています。
ディスプレイの大型化や、機能面が大幅に向上されても装着感の軽さは失われていませんね。
10円玉換算(約4.5g)でも5〜6枚程度の軽さと例えるならば、アナログスマートウォッチと比較して驚異的に軽いことがわかります。
前作と比較して縦幅は変化がないので、すごく大きくなったようには感じませんね。
横幅が大きくなった分、視認性は大きく向上して文字が読みやすくなりました。
そこそこ存在感はあるものの、男女問わず使用できるギリギリのサイズ感を攻めているように感じます。
HUAWEI WATCH FIT 2のバッテリー持ち
バッテリー持ちは公称値で通常10日間。ハードな使用で7日間とされています。
今回は4つのパターンで検証しました。
・AODなしワークアウトなし→17%減
・AODなしワークアウトあり→25%減
・AODありワークアウトなし→32%減
・AODありワークアウトあり→38%減
※心拍の自動測定ON、睡眠分析ON、ストレスチェックON、血中酸素濃度自動測定ON、通知50件/日程度
ポジショニングシステムを5つ搭載しているため、ワークアウト時のバッテリー消費は多めです。
睡眠分析や血中酸素濃度の常時測定などのヘルスケア機能を全てONにした状態での計測なので、バッテリー持ちは十分と言えるでしょう。
1週間持たせたい場合は機能を絞るなどの工夫が必要ですが、急速充電が備わっているのであまり気にせずガンガン使い倒すのがオススメですよ。
HUAWEI WATCH FIT 2のワークアウト性能
新たなアルゴリズムとしてHUAWEI TruSport™が搭載されました。
ランナー向けの機能が強化され、ワークアウト後の回復時間やランニング能力指数を計測することが可能に。
結果から言うと、総合的なワークアウト性能は非常に高いです。
歩数計測
歩数の精度はHUAWEI製品を平均して5%前後でしたが、今回も同じ具合に落ち着きました。
欲を言えばもう少し精度が上がって欲しいものの、5%前後であれば十分に許容範囲でしょう。
ダッシュを含めた数値なので、ウォーキングなどの軽い運動のみであればもう少し精度が良いかもしれません。
心拍センサーの性能
心拍センサーはHUAWEI TruSeen™ 5.0を内蔵。前作は4.0だったので着実に進化していることがわかりますね。
HUAWEIの心拍センサーは以前にもBand6、WATCH FITでも好成績を収めているので心配はしていませんでした。
案の定、心拍センサーの精度は今回も桁外れに優秀です。
比較対象にはPolar H10という胸に巻く方式の高精度心拍センサーを使用しています
ウォーキング→ジョギング(小〜中強度)
まずは低〜中強度のワークアウトからスタートです。
グラフを見てもほとんど動きは同じで、最高心拍数も1しかずれていないという誤差レベルの精度です。
中強度までの運動であれば、急激に心拍数が増加してもしっかり追従できることがわかりますね。
100Mダッシュ×5本(高強度心拍トレーニング)
お次は難関の高強度心拍トレーニングです。並の心拍センサーでは、急激な心拍の乱高下を追従することができません。
やはりというべきか、見ての通りHUAWEI TruSeen™ 5.0はバツグンの精度を誇っています。
ここまで乱高下させても最高心拍数のズレは2と圧倒的。
トータルで見て小〜高強度まで高い精度で計測できる優秀なセンサーであると言えるでしょう。
もはや専用の心拍センサーいらないじゃん・・・。
GPS計測
今回からハイエンドモデル同様にポジショニングシステムが5個搭載となりました。
やはり5個も搭載すると、位置情報の測位が5秒足らずで終わるのでストレスフリーです。
移動したルートも道からそれることなく、正確なデータが取れていることがわかります。
ポジショニングシステムは5つで計測する時代になりつつあるね!
HUAWEI WATCH FIT 2のSpO2(血中酸素濃度)計測
比較対象は医療機器認証を取得しているドリテックのパルスオキシメーターです。
ほとんどが±1%以内の誤差で、精度に関しては問題ないですね。
手動での測定はもちろん24時間の自動測定にも対応しており、設定値を下回った場合はアラートが出るように設定できます。
95%以下の状態が続くと、某ウイルスの感染や呼吸器系疾患の目安となるようです。
使用する際は24時間測定をONにして利用したいですね。
HUAWEI WATCH FIT 2の睡眠分析
睡眠分析にはHUAWEI TruSleep™ 2.0を採用。これは前作のHUAWEI WATCH FITやHUAWEI Band 6と同じ物です。
アルゴリズムは同じですが、心拍センサーは進化しているので分析力は上がっているものと思われます。
この日は子供の体調がすぐれずに何度も起きたのですが、目が覚めた回数もしっかりと計測されていました。
睡眠時の無呼吸期間が測定できないのはトレンド的に痛いですが、睡眠分析の正確性が高いことを考慮すると及第点ですね。
HUAWEI WATCH FIT 2の価格
公式サイトでの価格は20,680円となっていますが、Amazonや楽天などの各種ECサイトでは18,800円程度で販売されています。
どのサイトも値段がほとんど変わらないので、Amazonではなく楽天やPayPayモールでの購入がオトクです。
早く手に入れたいならAmazon、オトクに手に入れたいのであれば楽天、PayPayモールといったところでしょうか。
中古価格
フリマを見てみると、16,000円前後で推移していました。
発売から日が浅いですし、まだバッテリーの劣化も少ない物が出回っているでしょう。
かなりのスピードで売れていくので、中古を視野に入れる方は頻繁にチェックすることをオススメします。
HUAWEI WATCH FIT 2の次回作に期待する点
完成度が高くてデメリットがほとんどないので、次回作に期待する点を考えました。(ほとんどいちゃもんです)
ADOのスケジュール設定ができない
そもそもAODを使用しない方には全く問題ないデメリットです。
AODはバッテリー消費が激しいため、寝ている時間帯はOFFになるよう設定できるとバッテリーが長持ちします。
Harmony OSのアップデートで追加されると使い勝手が向上してより良いものになると感じました。
AODとAODのスケジュール設定はワンセットにしてほしいね!
回転式ベゼルが欲しい
もちろん今の状態でもサクサクと動作するのですが、回転式ベゼルならばディスプレイに触らずとも通知をスクロールして確認できるのでラクです。
それはもう回転式ベゼルがあると、ディスプレイに直接触れることが億劫になるほど。
この見た目に回転式ベゼルをつけたらApple Watchじゃねーか!
そうです。Apple Watchが売れている理由は、iPhoneとの連携の良さとファッショナブルである以外に、操作性が非常に良いことが挙げられます。
HUAWEIも上位モデルのGT3シリーズには回転式ベゼルを採用していますし、回転式ベゼルを搭載できる技術は持っています。
他社にも言えますが、これからはミドルレンジにもどんどん搭載させてほしいものです。
私がレビューした回転式ベゼル搭載のスマートウォッチにはAmazfit GTR 3シリーズがあります。
回転式ベゼル搭載のスマートウォッチが気になったらチェックしてみてくださいね。
HUAWEI WATCH FIT (初代)は買う価値なし?
最新世代が発売されたので、旧世代がお役御免かと言うとそうではありません。
HUAWEI WATCH FITは高級グレードにあたるElegantモデルが、ステンレス筐体にフルオロエラストマーバンドを採用し、高級感はバツグン。それでいてセール価格で1万円台前半であることから十分選択肢に入ります。
旧世代でも各種精度は高いので、予算と自分が求める機能とデザインに応じて選ぶと良いでしょう。
HUAWEI WATCH FIT 2の総評
ワイヤレスイヤホン風に表現するならば、「全部入り」のコスパスマートウォッチ。
ここにきてとうとうコスパで有名なMi Watchの牙城が崩れました。
機能面はまさにハイエンド級のコスパの良さで、次世代のコスパ最強格間違いナシ。
コスパ面で最強を争うならば、Amazfit GTS 4 Miniがいい勝負をしそうです。
さまざまなスマートウォッチと比較対象にされると思いますが、これからの活躍が楽しみですね。
今回もありがとうございました。
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